Eagleコマンド「PIN」

「PIN」は、シンボルエディタ上でシンボルの接続点を定義するコマンド。

  • PIN 'ピン名' オプション ・..
  • オプション
    • Direction: ピンのI/Oやパワーといった種類を指定(デフォルト:I/O)
      • NC: 何の機能も持たないピン(not connected)
      • In: 入力ピン
      • Out: 出力ピン
      • I/O: I/Oピン
      • OC: Open Collector(Drain)ピン
      • Hiz: ハイインピーダンス
      • Pas: 受動(抵抗やキャパシタ)
      • Pwr: 電源入力ピン(VccやGNDなど)
      • Sup: 供給ピン(GNDのような電源供給?)
    • Function: ピンの表示を指定(デフォルト:None)
      • None: 何も付けない
      • Dot: インバートの○が付く
      • Clk: クロックの△が付く
      • DotClk: インバーテッドクロックの○△
    • Orientation: ピンの方向(デフォルト:R0)
      • R0: 接続点は右向き
      • R90: 接続点は上向き
      • R180: 接続点は左向き
      • R270: 接続点は下向き
    • Visible: 回路図上でのピン名、パッド名の可視性(デフォルト:Both)
      • Off: ピン、パッド名は表示されない
      • Pad: パッド名のみ表示(Pad: 対応付けられたパッケージのパッド名)
      • Pin: ピン名のみ表示
      • Both: どちらも表示
    • Swap Level: スワップ可能なピンの番号

「・」は座標のことで、GUI上ではマウスクリックで与えるもの。コマンドラインで与えるときは、「(x y)」のように与える。

ピン名で「!RST」のように書くと、RSTの上に線が付けられ、アクティブローを表現できる。

スワップレベルは、標準ロジックなどで2入力ANDのように入れ替え可能なピン同士で同じ番号をつける。

同一のピン名がある場合(GNDやVccなど)、「ピン名@番号」と命名する。例えば「GND」が3本ある場合は、「GND@1」「GND@2」「GND@3」というピンを作る。こうして作られたピンは、回路図(Schematic)上では「GND」とだけ表示される。